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【失敗しない】ビジネスチャットのマナー完全ガイド|ルールと疑問を例文付きで解説

ビジネスチャットを導入する企業、増えてきましたよね。

「Slack」「Chatwork」「Microsoft Teams」「LINE WORKS」など、日々のやりとりもメールよりチャットがメインになったという人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、

「ビジネスメールのマナーは教わったけど、チャットってどこまで丁寧にするべき?」
「自分の送り方、もしかして失礼になってないかな…?」

そんなふうにモヤモヤを抱えながら、なんとなく使っている人も多いですよね。

チャットは気軽なツールだからこそ、正解がはっきりしないやりとりも増えがちです。

でも、基本のマナーと伝え方のコツを押さえておけば、
失礼を防ぐだけでなく、「できる人だな」と思ってもらえるきっかけにもなります。

この記事では、そんなビジネスチャットの「マナー」と「伝え方」について、
よくある疑問や例文も交えながら、わかりやすくお伝えしていきます。

明日からちょっと自信をもって使えるように、ビジネスチャットのマナーを一緒に確認していきましょう。

まずはこれだけ!ビジネスチャットの基本マナー

ビジネスチャットは、メールと違ってカジュアルな印象がありますよね。
だからこそ、「どこまで丁寧にすればいいの?」「失礼になってないかな?」と心配になることも多いんです。

実際、チャットでは明確なルールが定まっていないことも多く、判断が難しい場面もあります。

迷ったときこそ大切なのは、相手への配慮を忘れずに、簡潔でわかりやすいコミュニケーションを心がけること。

ちょっとした言い回しや送るタイミングによって、相手に不快感を与えてしまうこともあるので、まずは「基本のマナー」を押さえておくことが失敗を防ぐ第一歩です。

ここでは、ビジネスチャットで意識しておきたい基本マナーを8つご紹介します。

① 社内ルールがあれば、それに従う

会社によっては、チャットの運用に関して独自のルールや文化がある場合があります。

スタンプの使い方、敬語の程度、即レス文化など……。まずはその環境に合わせるのが基本です。

② 状況に応じて、電話やメールも使い分ける

チャットは便利でスピーディな反面、複雑な内容や誤解が起きやすい話題には不向きな場合も。

とくにトラブル対応や重要な決定事項などは、電話やメールでのやりとりが適していることもあります。

「チャットだけで済ませようとしすぎない」柔軟な姿勢も大切です。

③ 丁寧な言葉遣いを心がける

チャットはややラフなやり取りがしやすいツールですが、ビジネス上では基本的に敬語を使うのがマナーです。

ただし、メールのようにかたくなりすぎると、かえって堅苦しい印象を与えてしまうこともあります。

例:ご確認いただけますでしょうか。
  →ご確認いただけると助かります!

相手との関係性や雰囲気に合わせて、バランスを調整しましょう。

④ 絵文字や句読点は、相手に合わせて使う

句読点や「!」、絵文字などは、チャットならではの温度感を出せる要素です。
しかし、使いすぎると軽く見えたり、不自然な印象になることもあります。

  • 句読点は基本的につける。「!」は相手との関係性により調整

  • 絵文字は、相手がよく使う場合は軽く添えるくらいはOK

  • 内容によっては、冷たい印象を与えないためにあえて使用することも

⑤ 基本は即レス。ただし“見通しを伝える”のが大切

チャットでは返信のスピード感も信頼につながります。
とはいえ、すぐに対応できない場合もありますよね。

そんなときは、「いつ返信できるか」を伝えることが大切です。

例:「確認して、15時ごろに返信しますね」

既読スルーと思われることを防ぐだけでなく、きちんと対応してくれる人という印象にもつながります。

⑥ 「なんの話か」がすぐ伝わる書き出しにする

相手は複数のやり取りを抱えていることもあり、内容がぼんやりしているチャットはスルーされやすいです。

「何の件か」がひと目でわかるようにしておきましょう。

例:
【確認依頼】来週のイベント進行について
【資料共有】5月の施策案について

⑦ わかりやすい文章を意識する

ビジネスチャットは、「文章をじっくり読むもの」ではなく、「流し読みされるもの」。
だからこそ、読みやすく整理することが大切です。

  • 結論を最初に書く

  • 長文を避け、要点を簡潔に

  • 箇条書きや改行を活用する

「パッと見て理解できる」ことを意識しましょう。

⑧ DMと全体チャットの使い分けに注意する

基本的に、チームで共有すべき内容は全体チャットへ。
DMは個人的な質問や軽い確認などに留めておきましょう。

DMばかりでやり取りしていると「コソコソしている?」と思われることもあるので注意が必要です。

迷ったら「ちょっと丁寧に」「相手に合わせて」

チャットには、メールほど明確なルールがあるわけではありません。
だからこそ、少し丁寧にを意識するだけで、失礼な印象を避け、信頼感のあるやりとりができるようになります。

大切なのは、相手にとって気持ちのいいコミュニケーションを心がけること。
それだけで、あなたの印象が大きくアップしますよ。

ビジネスチャットのよくある悩みをスッキリ解決!

マナーの基本は押さえたつもりでも、いざチャットでやりとりをしていると、
「これってどうすればいいの?」「このまま送って失礼じゃないかな…?」と迷う場面、ありますよね。

チャットは人によって使い方が違うことも多く、どう対応したらいいか判断が求められることが多いのが特徴です。
相手やシーンによって正解が変わるからこそ、モヤモヤしがちなんですよね。

そんな「ちょっとした悩み」や「誰にも聞けない不安」を、ここではQ&A形式でまとめて解消していきます!

Q1:挨拶って、毎回「お疲れ様です」って入れたほうがいいの?

A:迷ったら入れてOK。でも、相手との関係性や流れに合わせて省略も可です。

  • 初回のメッセージにはつけるのが無難

  • 同じスレッド内やテンポのよいやりとりでは、省略することもよくあります

  • 相手がつけていない場合は、合わせてもOK

Q2:リアクションだけで返信を済ませてもいい?

A:関係性や内容によります。はじめは返信するのが無難です。

  • 返信の代わりにスタンプやリアクションを使う文化があるチームならOK

  • ただし、はじめのうちは「ありがとうございました」「承知しました」などのテキスト返信を心がけたほうが安心

  • 目上の相手や社外には、リアクションだけで済ませないのが基本

Q3:絵文字やスタンプって、どこまで使っていいの?

A:相手の使い方に合わせて。使いすぎると軽い印象になるので注意。

  • 社内チャットでは、軽く添える程度の絵文字ならOK(例:おねがいします🙇‍♂️)

  • 目上や取引先とのやりとりでは、使わないか控えめにするのが安心

  • スタンプは使用しない。目上の人から送られた場合のみ返すことも

Q4:返信がこない…。催促してもいいの?

A:まずは自分のメッセージが返信しやすいかをチェック。そのうえで丁寧にリマインドを。

  • 回答に必要な情報が足りていない、返信が不要と思われたなど、返しづらい内容だった可能性も

  • 「お忙しいところ恐縮ですが…」など、クッション言葉を添えて再送

  • 明確な期限がある場合は、「〇日までにいただけると助かります」と伝える

それでも返信がない場合は?
→ DMや電話など、相手の反応しやすい手段でフォローを。
ただし、普段使わない手段でいきなり催促するのは避けましょう。

迷ったら、「相手がどう感じるか」を基準に考える

「この表現、大丈夫かな?」「返信ないけど、催促していいのかな?」
そんなときは、自分がされたらどう感じるか?を一度立ち止まって考えてみるのが一番のヒントです。

マナーや正解は状況や相手によって変わりますが、ちょっとした気遣いがあれば、たいていのことは伝わります。

【例文付き】できる人はここまで意識してる!伝わるチャットの書き方

基本的なマナーを守れば、チャットで失礼になることはあまりありません。
でも、「この人、ちゃんとしてるな」「仕事しやすいな」と思ってもらえるかどうかは、伝え方で差がつきます。

実は、メールでは丁寧に書けていた人でも、チャットでは読み手への配慮や伝わりやすさが抜け落ちやすいんです。

だからこそ、チャットでも相手の時間を奪わない書き方ができると、「仕事ができる人」と思われます。

さらに、こうした伝え方ができるようになると、「返信がこない…」とヤキモキすることも減っていきます。

ここでは、そんな伝わるチャットをつくるためのポイントを例文付きで紹介します。

ひと目で伝わるように、文章を“見やすく整理”する

チャットは、文章をしっかり読んでもらえる前提で書かない方がいいツールです。

読み手は忙しく、スマホで流し読みすることも多い。だからこそ、「パッと見て伝わるか」が重要です。

大事な連絡は、文章で書くのではなく、視認性を意識するのが◎

以下のような工夫で、グッと見やすくなります。

  • 冒頭に【報告】【依頼】【確認】などのラベルをつける
  • 要点・背景・目的をブロックで分ける
  • 箇条書きや改行で視認性を上げる

ちょっとした整理と構成の工夫だけで、伝わりやすく、相手の負担が減らせます。

「何をしてほしいのか」を明確に伝える

チャットでよくあるのが、「結局、私は何をすればいいの?」と相手が迷ってしまうメッセージ。

読み手は多忙なので、判断やアクションを一から考える余裕がないこともあります。

「資料を送ります」「確認お願いします」だけでなく、「確認してほしい箇所」や「返信が必要かどうか」まで添えておくのがポイント。

アクションの例
・ご確認のみでOKです。
・〇日までに返信お願いします。
・このまま進めても問題なさそうでしたら、スタンプでご返信ください。

相手に考えさせる時間を与えない人が、信頼されるのです。

返信しやすいように、回答の選択肢を用意する

チャットでは、「どう思いますか?」のような抽象的すぎる質問が返事を遅らせる原因になりがちです。

答えにくい質問は後回しにされ、いつのまにかメッセージが埋もれてしまいます。

A or B、YES or NOで答えられる形式にしておくと、相手の返信スピードも自然と上がります。

気持ちよくやり取りできるように、“ちょっと丁寧”を心がける

チャットは簡潔でスピーディーなやり取りができる反面、感情や温度感が伝わりにくくなります。

メールなら自然と丁寧になるのに、チャットになると急に事務的・そっけなくなる人も多いです。
つい、「短く書かなきゃ」「すぐ伝えなきゃ」と焦ってしまうんですよね。

でも、テキストでは感情が伝わりにくいため、少しオーバーなくらい丁寧に書いた方がちょうどいいこともあります。

このように、感謝やねぎらい、お願いの一言があるだけで、「感じのいい人だな」「一緒に仕事しやすいな」という印象につながります。

気持ちよく仕事をすすめるためにも、相手への配慮を忘れないようにしたいですね。

さいごに:マナー&伝え方の工夫で信頼される人に

チャットには、メールのように明確なルールがあるわけではありません。
情報も意見もさまざまで、「これが正解」と言い切れるものは少ないのが現実です。

だからこそ、迷ったときは「少し丁寧に」を心がけて、相手を見ながら合わせていく柔軟さが大切です。

その意識ひとつで、チャットでの失礼や誤解といった失敗を防ぐことができます。

さらに、相手目線に立ったコミュニケーションを意識することで、
「ちゃんとしてるな」「この人、信頼できるな」と思ってもらえるきっかけにもなります。

チャットだからこそできる、気持ちのよい伝え方。
明日から、ひと言の工夫で信頼を育てるチャットを意識してみてくださいね。